そのfigure要素を別の場所に移動させても意味は通るか?

この投稿は最終更新日から1年以上経過しています

HTML5から加わったfigure要素を利用して、写真・絵・図・コードなどに注釈を加えることができる。しかし、その参照方法には気を付けたい。

If a figure element is referenced by its relative position, e.g. "in the photograph above" or "as the next figure shows", then moving the figure would disrupt the page's meaning. Authors are encouraged to consider using labels to refer to figures, rather than using such relative references, so that the page can easily be restyled without affecting the page's meaning.

引用者訳:「上の写真に」「次の図に示すように」など、相対位置によってfigure要素が参照される場合、その図を移動してしまうと意味が通らなくなります。作成者は、ページの意味に影響を与えず簡単にスタイルを変更できるように、こうした相対参照を使うのではなく、図を参照できるラベルの利用を検討することが推奨されます。

言及する際に、「以下の」「右の」「前掲の」「後述の」のように相対的な位置で指定しているとしたら、figure要素での図のマークアップは不適当ということになる。

ではどうすればいいのか? 引用文中にもあるが、その簡単な対処方法の一つは、「図を参照できるラベルの利用」によって相対参照を避けることだ。具体的には、figcaption要素で図にキャプションを加え、その文言を参照すること。こうすれば別の場所に図を移動しても意味が変わらない。いわば絶対位置による参照が可能になる。

また、暗黙裡に参照されているケースにも注意したい。例えばアイキャッチ。率直に言ってこの要素には不向きだろう。関心を集めたい場所にないアイキャッチに意味はない。その場所に存在すること自体に価値があるのだから。